Appleは2018年、コロンビア共和国で、コンサベーション·インターナショナル、同国の地方自治体ならびに環境保護団体と協力し、同国内の面積27,000エーカー規模のマングローブ林を保護·回復に当たりました。その目的は、プロジェクト期間を通じて100万トン分の二酸化炭素を隔離することでした。マングローブ林は沿岸を守るだけでなく、それが生える地域のコミュニティの住人たちの暮らしも助けながら、さらには地上の森林の10倍もの炭素を吸収して貯め込むことができるのです。このプロジェクトはブルーカーボン(海洋生態系による炭素固定能)方法論の初の採用例として、マングローブの全生態(水面上および水面下)を厳密に評価し、気候変動の影響を緩和する上でのマングローブの価値を決めるに至りました。
Appleとコンサベーション·インターナショナルは、ケニアを拠点とする地域の環境保全団体とも協力し、ケニアのチュルヒルズ地方(ケニアの3つの国立公園にまたがる地域で、タンザニアのキリマンジャロ国立公園と側の国境線に隣接する地域)の低質化したサバンナの復旧にも努めました。こうした取り組みをアフリカ全土に広げ、各地方で低質化した放牧地や自然のサバンナにまで拡大できれば、大気中から毎年何千万トンもの二酸化炭素を取り除けるだけでなく、地域コミュニティの人々の生活や野生生物の保護にも貢献できるでしょう。
Appleのお客様は、こうした努力に対する支援に参加することができます。本日よりアースデイ(4月22日)までの期間、お客様が Apple Pay を通じて購入するごとに、Appleがコンサベーション·インターナショナルに対して寄付を実施し、同団体による地球環境の保全·保護に向けた取り組みを支援します。
働く森林と責任あるパッケージ
Apple製品のパッケージに2017年から使用されている100パーセントバージンの木材繊維は、責任ある方法で調達されたもの──”Restore Fund” の投資先である “働く森林” と同様に責任ある方法で管理されています──ですが、これは「いつの日かリサイクル素材または再生可能な素材だけを使って製品を作れるようになる」という当社の目標の一環として採用された、当社初の “輪の閉じた” 素材を代弁するものです。
こうした目標へ進んでいくには、持続可能なパッケージ(梱包技術)の未来を変えるような力を秘める継続的なイノベーションが必要です。2016年に iPhone 製品パッケージの大部分に木材繊維を採用して以来、お客様のお手許に届けられる最新の iPhone 12 ラインナップでは、製品パッケージの93パーセントが木材繊維ベースの素材で作られています。これには iPhone のディスプレイを保護する繊維ベースのカバーも含まれ、今回初めて、それまで使われていた標準的なブラスティックフィルムから置き換えられました。