サプライヤーの約束と世界規模のエネルギープロジェクト
当社サプライヤーが各々の再生可能エネルギーの目標を達成し、新しいクリーンエネルギーを世界中のコミュニティに届けられるようにするのを支援するために、Appleは新しいツールを継続的に開発しています。欧州では、DSM Engineering Materials の風力購入契約がオランダ国内の電力グリッドに新しいクリーンエネルギーをもたらし、STMicroelectronics がモロッコに設置したソーラーカーポートが地域のエネルギー生成を支援しています。Solvay ほか各社は Appleが提唱する Supplier Clean Energy Program に参加して5年になりますが、現在では再生可能エネルギーの利用を企業活動全般に広げています。同プログラムには最近、米国企業の Alpha & Omega Semiconductor、Marian、The Chemours Company、Trinseo 各社も参加しました。そして中国では、過去半年間にサプライヤー15社が、Appleが提唱する同プログラムに参加しています。
Apple自身が100パーセント再生可能エネルギーへ移行した際に得た経験を当社サプライヤーに伝えたことで、サプライヤー各社は再生可能エネルギーへの移行に関する国ごとの情報と併せて、関連資料やトレーニング教材等の情報をAppleから得ることができました。Appleはまた、再生可能エネルギー分野のエキスパートを招いての先進的かつ独自のトレーニングを通じてサプライヤーの教育にも当たっているほか、各地域で活用する機会を知ることができる再生可能エネルギーに関する業界団体の設立·運営も手助けしています。
当社が事業を展開する多くの市場(国·地域)では、サプライヤーがクリーンエネルギーを利用するための選択肢は限られています。こうした障壁を打ち砕くために、Appleは China Clean Energy Fund を創設し、中国国内で合計1ギガワット以上の再生可能エネルギーを調達することを目的としたクリーンエネルギープロジェクトに、当社と当社サプライヤーが投資できるようにする環境を整えました。さらにAppleは、再生可能エネルギーをサプライヤーがクリーンエネルギー開発業者および発電所から直接買い付けるために引き合わせるということも行っていますが、近年はこうした仕組みが世界中で増えています。
将来を展望すると、今後のAppleとサプライヤーとの協力体制には、再生可能拠点での貯蔵ソリューションへの投資と、そこから学んだ教訓を共有することも含まれていくでしょう。