Appleにおける
データプライバシーデー:
透明性の向上と裁量権を強化
かつてない規模に拡大するデータトラッキング。Appleが提供するプライバシー機能は、自分のデータの扱われ方をユーザー自身がコントロールするのをサポートします
- App Storeの各アプリケーション製品のページに新たにプライバシー情報に関するセクションが設けられました。これはプライバシーラベルと呼ばれ、加工食品のパッケージで見かける栄養成分表示に当たるもので、Apple自身が提供するものを含め、すべてのアプリケーションについて、デベロッパのプライバシー取り扱いの概要をユーザーに見える化することを求めるものです。App Storeで配信されるすべてのアプリケーションのページには、デベロッパが自己申告したデータの取り扱いに基づき、標準化された分かりやすい情報が示されています。プライバシーラベルを見れば、そのアプリケーションがユーザーのデータをどのように利用するのか──データを使ってユーザーを追跡するのか、データをユーザーに紐付けするのか、あるいはしないのか等について主だったことが分かります。
- そして間もなく、Appleの次のベータ版ソフトウェアでは、App Tracking Transparency(アプリケーションのトラッキング申告)を通じて、Apple以外の企業が所有·運営するアプリケーションやウェブサイトを通じてユーザーデータを追跡する場合には、事前にユーザーの許可を必要とするようになります。設定アプリケーションの下で、ユーザーはトラッキング許可を求めているアプリケーションを確認し、これなら用途に見合うという状態に変更できるようになります。この新しい機能は、今春より新バージョンの iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14 で広く利用できるようになりますが、既に世界中のプライバシー提唱者から大きな支持を集めています。
データプライバシーデーの画像
- Competition & Markets Authority 著 “Online platforms and digital advertising,” July 1, 2020 より引用。
- Florian Gröne, Pierre Péladeau, その他の共著 “Tomorrow’s data heroes,” Strategy+Business, February 19, 2019 より引用。