「小規模事業者こそが世界経済の中枢であり、世界各地の地域経済にイノベーションやチャンスをもたらす活力となっています。Appleは本プログラムを立ち上げることで、小規模事業を営むデベロッパがApp Storeを通じて創造と繁栄の次の章を描き、お客様から愛される質の良いアプリケーションを生み出すお手伝いをしたいと考えています。App Storeは他では見られないような経済成長のエンジンの役割を担い、何百万もの新規雇用を生み出すのと同時に、素晴らしいアイディアさえあれば誰でも踏み出せる起業の道を開いてきました。新しいデベロッパプログラムは、そうした発展をさらに前進させるもので、デベロッパによる自身の小規模事業への資金調達、新しいアイディアの具現化、チームの拡大を助け、人々の生活を豊かにするアプリケーションの開発に継続的に取り組むことを支援します」と、AppleのCEO、ティム‧クックは述べています。
本プログラムの全容と詳細は12月初旬にあらためて発表する予定ですが、本プログラムの対象となる基準は分かりやすく、合理的です:
- App Storeを通じて配布中の全アプリケーションについて2020年の収益が合計100万ドル以内の既存デベロッパ、またはApp Storeを通じてこれから自身のアプリケーションを配布を計画している新規デベロッパは、本プログラムの対象となり手数料率が引き下げられます。
- 本プログラムの対象となるデベロッパの収益が100万ドルを超えた場合には、当年の残りの期間については、標準の手数料率が適用されます。
- デベロッパの事業が不調で当年の収益が100万ドル未満に落ち込んだ場合には、翌年の手数料率は再び15パーセントに下がります。
デジタルグッズ&サービスを販売するアプリケーションで手数料控除後の売り上げ金額が100万ドルを超える収益に達している場合は、App Storeの標準手数料率である30パーセントが維持されます。今年初めに発表されたAnalysis Groupによる独自の調査によると、Appleが設定している手数料体系は、各社のアプリケーション配布およびゲーミングプラットフォームでは主流である、としています。
小規模事業を営むデベロッパは、Appleが提供する開発用アプリケーション、プログラミング言語、安全なペイメント手法、ソフトウェア開発の根幹となる250,000以上のAPIなどで構成される比類のないデベロッパツール一式から、引き続き恩恵を得られます。Appleは以上のようなツールをデベロッパに提供することで、その素晴らしいアイディアを世界を変革するようなアプリケーションとして具現化してくれることを願っています。HealthKitのようなツールは、ユーザーの健康に関するデータにエンジニアが安全にアクセスできるようにします。ARKitはデベロッパが拡張現実の新たな分野を開拓する原動力となります。Core MLは、機械学習のスピードとインテリジェンスを動力化し、デベロッパが数行のコードを書くだけでパワフルな機能を実装するのを支援します。