カリフォルニア州クパティーノ──Appleは本日、フィル·シラーが Apple フェローに就任し、1987年に始まる輝かしいキャリアをさらに継続していくことを発表しました。シラーは AppleのCEO(最高経営責任者)ティム·クック直属の職務に就いて引き続き App Store と Apple Events を統括していきます。グレッグ “Joz” ジョズウィアックは長きに渡りプロダクトマーケティング部門を率いてきましたが、今後はワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントとして経営チームに参画します。
「フィルは Apple が現在のような企業になるのに大きく貢献してきました。彼の寄与は広範かつ幅広く、深く細部に渡ります。新しい職務に就くことで、フィルは、その素晴らしく思慮深いパートナーシップと彼が Apple で築いてきた数十年のキャリアを象徴する指導力で、Apple の企業活動に引き続き協力してくれます。Jozのプロダクトマーケティング部門における多年に渡るリーダーシップは、彼の新しい職務に最も相応しいものです。経営チームがこの重要かつエキサイティングな仕事に専念している間に、業務の引き継ぎはスムーズに行なわれるでしょう。Jozの連携、発想力、エネルギーが大いに貢献してくれることを、経営チーム全員が期待しています」と、AppleのCEO、ティム·クックは述べています。
シラーは Appleの製品戦略とマーケティングを30年に渡って統括してきました。彼が率いた直近の取り組みは Apple史上初となった世界開発者会議(WWDC)のオンライン開催の企画と実施です。このイベントは、革新的なソフトウェアおよびハードウェアの発表の場として、また、創造的かつ多大な称賛を得た実例として記憶に残るものです。さらに、コロナ時代のオンラインイベントのあり方の新たなスタンダードとなりました。
「Appleで働き、自分の愛するたくさんの製品に、スティーブ·ジョブズ、ティム·クック、その他多くの素晴らしい仲間たちと共に関われてきたことは、私には夢の実現と言えるものでした。Appleで働くことになったのは私が27歳の時でしたが、今年私は60歳になり、かねてより計画してきた人生の転機を迎えることになりました。私の友人たちが私を必要とする限り、私はここ Appleで働き続けるつもりです。私にはオリジナルAppleロゴの6色の血が流れていますが、今後は自分の家族、友人と過ごしたり、じっくり取り組みたい個人的なプロジェクトに費やす時間も作りたいと考えています」と、シラーは述べています。