Apple、さらに進化したResearchKitを発表
産後うつ、ぜんそく、心血管疾患に関する遺伝子データを取り入れた研究での利用が可能に
- 産後うつ:PPD Actとは、遺伝子診断を用いたアプリケーションベースの新しい研究で、産後うつの症状が表れる女性の遺伝子構造を調べることで、一部の女性が産後うつの影響を受ける原因を詳しく理解することを目的としています。University of North Carolina School of Medicineと国際的な産後うつに関する団体Action Towards Causes and Treatment Consortiumの主導により、PPD Actでは被験者に、National Institutes of Mental Healthが提供する唾液を使用した検査キットを配布しています。
- 心血管疾患:Stanford Medicineが開発したMyHeart Countsアプリケーションは、23andMeの既存の顧客の遺伝子データを使用し、心臓の状態を傾向的に判断して、参加者の行動やライフスタイルが心臓の健康状態にどのように関連しているかを測定します。このような関係性を広範囲にわたって調査することで、研究者は心臓を健康な状態に保つ方法を把握できるようにしたいと考えています。
- ぜんそく:Asthma Healthアプリケーションは、個人の症状のパターンを追跡し、発症のきっかけを特定する目的で開発されました。23andMeの顧客の遺伝子データを使用して、研究者がぜんそく治療をパーソナライズする方法を把握するのに役立ちます。Asthma Healthアプリケーションは、マウントサイナイ病院、ワイルコーネル大学医学部とLifeMap Solutionが開発しました。
研究者は引き続きResearchKitを調整し、検査室の医療検査をiPhoneアプリケーションで実現できる新たなモジュールを作成することで、フレームワークの構築を行います。主なモジュールとして、聴力検査の実施機能、特定の刺激に対して特定の反応を返すのにかかる時間の測定、情報処理の速度と記憶力の評価、数学的なパズル「ハノイの塔」を使った認知の研究、時間制限のある歩行テストの実施などがあります。
ResearchKitを用いた研究は国際的に拡大し続けており、オーストラリア、オーストリア、中国、ドイツ、香港、アイルランド、日本、オランダ、スイス、英国、米国で利用可能です。iPhone 5以降および最新世代のiPod touch®用ResearchKitアプリケーションは、App Store®で入手できます。
Appleは1984年にMacintoshを登場させ、パーソナルテクノロジーに革命を起こしました。今日Appleは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TVにより世界のイノベーションを牽引しています。Appleの4つのソフトウェアプラットフォーム − iOS、OS X、watchOS、tvOS − はすべてのApple製品でシームレスな体験を提供するとともに、App Store、Apple Music、Apple Pay、iCloudといった画期的なサービスで人々の可能性を拡げています。Appleの10万人の社員は世界で最も素晴らしい製品を創り出すこと、そして自分たちが生まれてきた世界をさらに良いものとして次世代へ残すことに邁進しています。
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