2009年7月23日、Apple® は本日、100以上の新機能を加えて大幅にアップデートした「Final Cut Studio®(ファイナルカットスタジオ)」と、新バージョンの「Final Cut Pro®(ファイナルカットプロ)」、「Motion(モーション)」、「Soundtrack® Pro(サウンドトラックプロ)」、「Color(カラー)」そして「Compressor(コンプレッサー)」を発表しました。Final Cut Studioに含まれるFinal Cut Pro 7は、ほとんどすべてのワークフローをサポートできるよう、AppleのProResコーデックファミリーを拡張したほか、ワンステップで様々なフォーマットに出力できるEasy Exportや、リアルタイムでのコラボレーションを可能にするiChat® シアターのサポートを含んでいます。Motion 4は3Dシャドー、リフレクションそして被写界深度など、強化されたツールで、目を見張るようなモーショングラフィックスや視覚効果を実現します。Soundtrack Pro 3は、オーディオポストプロダクションを効率化する新しいマルチトラックオーディオツールが特長です。Color 1.5はFinal Cut Proとの親和性を高め、フルカラー解像度に対応しました。またCompressor 3.5にはエクスポートオプションのセットアップとカスタマイズを簡単にする新機能が加わりました。新しいFinal Cut Studioは旧リリースより39,200円も安くなった108,800円で提供されるほか、31,800円のアップグレード版も用意されています。
「140万人のユーザと50%の市場シェア*を持つFinal Cut Proは、ナンバーワンの業務用ビデオ編集アプリケーションです。新しいFinal Cut Studioには100以上の新機能が含まれるほか、AppleのProResコーデックファミリーを大幅に拡張して、エディターはスタジオでは最高のクオリティー、ロケ現場では低ビットレートで作業をする、といったことができます。」と、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラーは述べています。
エミー賞を受賞したAppleの編集ソフトウェアの最新版であるFinal Cut Pro 7には、AppleのProResコーデックの新しいバージョンが含まれ、オフライン編集やロケ現場において低ビットレートで編集するときのためのProRes Proxyや、一般的な編集作業を行なうときのためのProRes LT、そして最高のクオリティーで編集を行なったり視覚効果を加えたりするためのProRes 4444が加わることにより、ほとんどすべてのワークフローをサポートします。Easy Exportは、バックグラウンドでエンコーディングを行ないながらプロジェクト作業を続けることを可能にし、シーケンスはYouTube、MobileMe™、iPhone™、iPod®、Apple TV®、DVD、Blu-rayに書き出しすることができます。iChat シアターのサポートにより、Final Cut®のタイムラインや個々のソースクリップを世界中のiChatユーザと共有することができ、相手がFinal Cut Proを持っていなくてもリアルタイムでのコラボレーションが可能になりましす。その他の新機能として、クリップスピードを簡単に変更するための新しいスピードツール、ムービングマットを使って劇的な効果を作るためのアルファトランジション、そしてPanasonicの最新のハイクオリティーカメラに対応したネイティブAVC-Intraサポートなどがあります。
Motion 4は、賞に輝く、使いやすいアニメーションツールをさらに拡張し、ビデオエディターがベーシックなタイトルから動くクレジットロール、そして目を見張るようなモーショングラフィックスまであらゆるものをすぐに作ることを可能にします。点光源やスポットライトを追加してリアルな影を投じたり、どんな形状、ビデオプレーン、ペイントストロークにも反射属性を追加したり、新しいカスタマイズ可能な機能により、3Dコンポジションの質を高めることがこれまで以上に速くできるようになりました。Motion 4は、一つのオブジェクトを選択的にハイライトしたり、複数のオブジェクトを使ってフォーカス送りの効果を出したりすることができるなど、3Dキャンバスの中で被写界深度を柔軟に調整する機能をエディターに与えます。
Soundtrack Pro 3に加わったパワフルなオーディオ編集ツールにボイスレベルマッチがあります。これはあるクリップの音声コンテンツから音量情報を取り出し、それを他のオーディオコンテンツを変更することなく別のクリップに適用するというものです。これにより、エディターはミスマッチした音声レベルを簡単に修正することができます。強化されたファイルエディターには、登場人物の台詞には影響を与えずに、紙が触れ合う音や机にぶつかった音など特定の周波数だけを選んで音量を微調節するといった、高度な編集を可能にする新しいツールが含まれています。新しいタイムストレッチ機能は、Appleが設計した3つのアルゴリズムや他社製のプラグインとして提供されている他のアルゴリズムを使って、極めて高い精度でサウンドや音声を伸長したり圧縮したりします。
Appleの使いやすいカラーグレーディングアプリケーションであるColor 1.5は、Final Cut Proのより広範囲のシーケンスや効果に対応するようになり、統合されたワークフローにより、エディターはFinal Cut Studioの中だけでプロジェクトを完成させることができます。新しい4Kのサポートは、RED ONEなどのカメラのファイルをネイティブに扱うことができ、HD用にはProRes、フィルム出力用にはDPXとして、直接書き出すすることができます。AVC-Intra、XDCAM 422、ProRes 4444などの高画質フォーマットを新たにサポートし、最大限のカラー情報でグレーディング作業を行なうことができます。
Compressor 3.5はQuickTime®の設定を自動的に検知することができるようになり、マルチフォーマットでのエンコーディングと出力がこれまで以上に簡単になったほか、Compressorの特定のアクションを自動化するためのEasy Exportテンプレートや、ミニドロップレットをデスクトップに作成できます。新しい共有オプションはカスタマイズ可能となり、YouTubeやMobileMeにアップロードしたり、iPhoneやiPod、Apple TV、携帯電話にエクスポートすることも簡単にできます。最高の品質でHD素材を作成するには、メニューテンプレートやエンコーディングプリセットを使えばBlu-rayディスクの作成が高速かつ簡単にできます。Final Cut Studioには、ドラッグアンドドロップツール、オンスクリーンエディティング、リアルタイムプレビューが揃ったパワフルなDVDオーサリングツールである、DVD Studio Pro®も含まれています。
Soundtrack ProとCompressorは、新しい「Logic Studio®(ロジックスタジオ)」にも含まれており、Final CutとLogic®のユーザ間でコラボレートしたりファイルの共有をしたりすることもできます。
Appleはまた、Final Cut Studioの資産管理および自動化ツールであるFinal Cut Server 1.5も本日発表しました。Final Cut Server 1.5には、ProRes Proxyを使った低データレートによるオフライン編集、媒体を整理分類するためのプロダクション階層、そしてCGや合成作業のワークフローのために連番イメージファイルを簡単に表示させて管理するためのスティルシーケンスのサポートなどの新機能が含まれています。Final Cut Serverは 無制限 クライアント ライセンス版が、108,800円で提供されるほか、既存のユーザ向けに31,800円のアップグレード版も用意されています。
【価格と販売について】Final Cut Studioは、Apple Online Store®
(
http://store.apple.com/jp)、Apple直営店、およびApple製品取扱販売店を通じて、108,800円で本日より順次販売されます。既にFinal Cut StudioまたはFinal Cut Proをお使いのユーザは、希望小売価格31,800円でアップグレードすることができます。Final Cut Studioの利用に必要なシステムその他の詳細な情報は、
102.p.syniva.es/jp/finalcutstudioでご覧になることができます。
Final Cut Server 1.5は、Apple Online Store
(
http://store.apple.com/jp)、Apple直営店、およびApple製品取扱販売店を通じて、108,800円にて本日より順次販売され、これには無制限クライアントライセンスが含まれています。既にFinal Cut Serverをお使いのユーザは31,800円でアップグレードすることができます。Final Cut Serverの利用に必要なシステムその他の詳細な情報は、
102.p.syniva.es/jp/finalcutserverでご覧になることができます。
*放送用およびプロフェッショナル向けビデオ市場調査会社のSCRI International, Inc.のデータから。これによると、2008年に購入された放送用およびノンリニア編集システムの50%がAppleの製品であり、Appleはポストプロダクションにおける市場リーダーとなっています。
※ 文中の価格はすべて税込み、メーカー希望小売価格です。
iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。