2006年6月20日、アップルは本日、業界最先端の合成ソフトウェア「Shake®(シェイク)」の初のUniversalバージョン、 Shake 4.1を発表しました。また、価格はこれまでの330,000円から、すべてのプロダクションで手軽に導入できる62,000円に値下げしました。 Final Cut® Studioのエディターは、プラグインを買うような値段でShakeを利用し、洗練された3D合成、キーイング、イメージトラッキング、スタビライズなどの機能を手にすることができます。Shakeは、大手映画スタジオや先端的な特殊効果制作会社で主要な制作ツールとして使われており、今年のアカデミー賞視覚効果賞受賞作品である「キングコング」など数多くのアワード受賞作品の特殊効果の制作に使われています。
「62,000円という価格は、Final Cut Studioのプラグインに相当する価格です。Final Cut Studioをお使いのお客様は、Shakeのオプティカルフロー画像処理技術を使って、撮影した映像にレタッチを施したり、制作物に写真のようにリアルなビジュアルエフェクトを加えるといったことをわずかな予算でも行なうことができるようになりました。」と、アップルのアプリケーションズプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、ロブ・シェーベンは述べています。
「ILMでは、Shakeはビジュアルエフェクトの合成に欠かせないツールとなっており、「ミッションインポッシブル 3」や、「ポセイドン」、そして近く公開される「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」などの大ヒット作品の制作工程において中心的な役割を果たしています。Shakeを500ドルを切る価格(米国価格)で提供することで、アップルは次世代のアーティストにその達人になるための扉を開いてくれたと言えます。」と語るのは、Industrial Light and Magic社のチーフテクノロジーオフィサー、Cliff Plumer氏です。
Shake 4.1は、簡単なレタッチから複雑な3D合成まであらゆるレンジの操作を可能にすることによってFinal Cut Studioを補完します。Final Cut Proのタイムラインから直接起動されるShakeは、最先端のオプティカルフロー画像分析を使って撮影映像を正確にリタイム、トラック、スタビライズします。Motion 2からのパーティクル効果をShakeのプロセスツリーに直接ドロップして、スモーク、スパークそして炎といったエレメントを加え、洗練されたマルチプレーン3D合成を作ることができます。高解像度の作品は、共有のOpenEXRフォーマットでレンダリングすることによってMotionからShakeに受け渡され、オリジナルのフィルムクオリティを再現します。
Shake 4.1は、新しいIntelベースのMac上で、特に高い性能を発揮し、アーティストやエディターは、新しいMacBook™ Pro*ノートブックコンピュータでデスクトップレベルの仕事をすることができます。MacBook Proを使った性能テストでは、色補正、ワーピング、そしてフィルタの適用といった頻度の高い作業をMacBook Proで実行した場合、PowerBook® G4に比べて最大3.5倍の速度で処理することができます。Shake 4.1とMacBook Proの組み合わせは、アーティストやエディターがロケ現場で直接、HD、2Kさらに4Kの撮影映像で合成を始められ、一貫性を持って使用できる理想的な環境です。
【価格と販売について】Shake 4.1は、アップルのオンラインストアであるApple Store® (
102.p.syniva.es/japanstore)、アップル直営店、およびアップル製品取扱販売店を通じて、62,000円にて2006年6月22日より順次販売を開始します。Shake 4をお持ちのお客様は6,000円でShake 4.1にクロスグレードすることができます。Shakeに関する詳細は
102.p.syniva.es/jp/shakeでご覧になることができます。
*17インチのMacBook Proを用いた性能テストでは、色補正、ワーピング、そしてフィルタの適用といった頻度の高い作業を行なった場合、2.16 GHzのIntel Core Duoを搭載したMacBookは、1.67 GHzのPowerPCを搭載したPowerBook G4に比べて最大3.5倍の速度で処理することができます。
※文中の価格はすべて税込み、アップルストア価格です。