プレスリリース 2005 年 4 月 18 日

アップル、Final Cut Studioを発表

Final Cut Pro、Motion、DVD Studio ProのメジャーアップグレードにSoundtrack Proを追加

2005年4月18日−アップルは本日、究極のHDビデオ制作用統合アプリケーション、「Final Cut® Studio(ファイナルカットスタジオ)」を発表しました。Final Cut StudioにはDV、SD、HDそしてフィルムの編集を行なうための、エミー賞に輝くソフトウェアのメジャーアップグレード版「Final Cut Pro® 5(ファイナルカットプロファイブ)」が含まれる他、Final Cut Pro 5と併せて使うことによってその効果を最大限に発揮する以下のような最先端のツールが含まれています。「Soundtrack® Pro(サウンドトラックプロ)」は、オーディオ編集とサウンドデザインのための画期的な新しいアプリケーションで、映像プロジェクトの音声を映像と同様の高品質なものにします。「Motion 2(モーションツー)」は、GPUで高速処理される32ビット浮動小数点演算機能を持つ世界初のリアルタイムモーショングラフィックスアプリケーションです。「DVD Studio Pro® 4(ディーヴィーディースタジオプロフォー)」は、最新のHD DVD規格に準拠した次世代DVDの作成を可能にする、市販では初めてのDVDオーサリングソフトウェアです。
「Final Cut Studioの登場により、映像、オーディオ、エフェクトのスムーズな統合によって制作物の価値を高めるという、HD映像制作の新しい時代が訪れます。 Final Cut Studioを使うと、制作者は様々なHDフォーマットで編集し、目を見張るような美しさのモーショングラフィックスを追加し、完璧なサウンドトラックを入れたプロジェクトを次世代DVDに焼き付けることができます。」と、アップルのアプリケーション・マーケティング担当バイスプレジデント、ロブ・シェーベンは述べています。
Final Cut Studioの中心にあるのがFinal Cut Pro 5です。DV、SD、フィルムで作業するにせよ、あるいはHDV、DVCPRO HD、完全非圧縮のHDで作業するにせよ、Final Cut Pro 5はプロの映像編集者にとって最高のツールとなります。Final Cut Pro 5はネイティブHDV(ロングGOP MPEG-2)をサポートするため、ユーザは編集コーデックに変換することによる劣化を生じさせることなく、カメラネイティブなHDVを編集することができます。Final Cut Pro 5の強力な新しいマルチカムツールを使うと、最大128のソースからカット編集することが可能な上、最大16アングルまで同時にリアルタイム再生を行なうことができるため、ドラマのようなテレビ番組やスポーツ番組、コンサート番組などの制作に最適です。Final Cut Pro 5に新しく加わったIMX codecにより、ソニーのXDCAMからの放送品質コンテンツのネイティブ編集が可能になりました。さらに、パナソニックのP2メモリーカードメディアにも完全に対応しているため、編集者は、DVCPRO、DVCPRO50そしてDVCPRO HDビデオのテープレス高速転送のためのソリューションを手に入れることができます。新しいDynamic RTは、再生しながら解像度やフレームレートを自動的に調節するインテリジエントなシステムです。編集者は望みうる最高の画質でより複雑なエフェクトの結果をリアルタイムに見ることができます。さらにFinal Cut Pro 5のRT Extremeエンジンは、非圧縮HDでもエフェクトをリアルタイムで見ることができる機能を備えています。Final Cut Pro 5の新しいオーディオ機能は、最大24のオーディオチャンネルを24ビット96kHzの高品質で取り込み、オーディオコントロールパネルを使うことができます。
Final Cut Studioに含まれるオーディオ編集とサウンドデザインのための画期的な新しいアプリケーションであるSoundtrack Proには、フレキシブルなAction Layersを持つ革新的なオーディオ波形編集機能が搭載されており、ユーザは既存の編集、エフェクト、プロセスを即時に変更し、並べ替え、またはバイパスすることができます。Intelligent Find-and-Fix(インテリジェント・ファインド・アンド・フィックス)機能は、DCレベルの違いやポップノイズなどの一般的なオーディオの問題をすぐに検知し、修復します。またマルチトラックミキサーが内蔵されており、編集者は共通のエフェクトを複数のトラックに適用したり、バスを使って共通のトラックをグループ化することもできます。Space Designer、Match EQそしてLinear Phase EQといった50以上のプロフェッショナルなプラグインが含まれているSoundtrack Proは、どんな制作物にも完璧なサウンドを入れるための強力なツールセットを提供します。Soundtrack Proには5,000以上のApple Loopsが含まれており、音楽素材はもとより、大地を揺るがす爆発や風の音から微妙な環境効果音までを含むサウンドエフェクトにより、映像のアクションと感情に深みを与えます。Soundtrack Proに組み込まれたAppleScript®機能は、一般的な反復オーディオ作業を自動化することにより、映像の制作プロセスを単純化かつ高速化します。
アップルの画期的なリアルタイムモーショングラフィックスソフトウェアの最新版であるMotion 2により、Final Cut Proの編集者は素晴らしいモーショングラフィックスをプロジェクトに加えることができます。それはDV、SD、HD、フィルムのいずれの場合でも同じです。Motion 2はGPUで高速処理される32ビット浮動小数点演算機能により本物のフィルムクオリティの出力を可能にした世界初のモーショングラフィックスアプリケーションです。Replicator(レプリケータ)というユニークな自動デザインツールが付いており、編集者はこれを使って、複製されたムービーやグラフィックスをユーザが定義したグリッドやパターンに沿って何本でも簡単に動かすことができます。Motion 2にはまた、3D回転、ビネット、コースティックなど130以上の高速なフィルタと、火花、泡、星雲などの壮観な動画を自動的に生成する50以上の新しいパーティクルが含まれています。また、サードパーティーのデベロッパは、Motion 2のGPUで高速処理されるリアルタイムなパフォーマンスや、32ビット浮動小数点演算機能をフルに利用したプロフェッショナルプラグインフォーマットであるFxPlugを使って独自のエフェクトを開発することができます。新しくMIDIをサポートするようになったため、キーボードを演奏したり、MIDI コントローラのフェーダーまたはノブを使ってアニメーションに変化を起こすなど、Motion 2を楽器のように「演奏」することもできます。
Final Cut StudioのプロフェッショナルDVDオーサリングプログラムであるDVD Studio Pro 4は、ユーザがHDプロジェクトを最新のHD DVD規格で次世代DVDを作成することができるようにした初めての市販DVDオーサリングソフトウェアです。DVD Studio Pro 4は、東芝が今年発売を予定している一般家庭用HD DVDプレーヤーの試作品と共にNABで展示されます。DVD Studio Proに含まれる分散エンコーディングツールは、ネットワークに接続されたMacintosh®コンピュータのパワーをフル活用し、高品位プロジェクトのエンコードに要する時間を劇的に短縮します。DVD Studio Pro 4はまた、フォーマットの混在や高度なスクリプト制作をサポートし、極めて高度な商用タイトルの制作を可能にしています。

【価格と販売について】
Final Cut Studioは、2005年6月上旬より、アップルのオンラインストアであるApple Store® ( https://102.p.syniva.es/japanstore/ )、アップル直営店、およびアップル製品取扱販売店を通じて、128,000円(本体価格 121,905円)にて販売されます。Final Cut Proの登録ユーザは75,000円(本体価格71,429円)でアップグレードすることができます。Production Suiteのユーザは52,000円(本体価格49,524円)でアップグレードすることができます。Final Cut Pro 5、Soundtrack Pro、Motion 2およびDVD Studio 4は、それぞれ個別にも販売されます。Final Cut Studioの利用に必要なシステム条件その他の情報は、102.p.syniva.es/finalcutstudioでご覧になることができます。
本リリースの価格はいずれもApple Storeプライスです。
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