2003年12月19日—アップルは本日、CDMA2000とGSMワイヤレスネットワークの両方に対応した、リッチなマルチメディアコンテンツの制作と再生を行うための、業界初のメインストリームメディアアーキテクチャ、「QuickTime®(クイックタイム)6.5」を発表しました。モバイルマルチメディア標準のサポートを3rd Generation Partnership Project(3GPP)と3rd Generation Partnership Project 2(3GPP2)の両方に広げることにより、QuickTime 6.5は世界の2大ワイヤレスネットワークテクノロジー間で、高品質のビデオ、オーディオそしてテキストを共有することを可能にします。配付開始後18ヶ月足らずで、すでに1億7,500万件以上のダウンロード数を記録したQuickTime 6の人気は、QuickTime 6.5により、さらに高まります。
QuickTime 6.5は、3GPPおよび3GPP2標準の広範囲なサポートを提供します。この中には、Advanced Audio Coding (AAC)をはじめ、Adaptive Multi-Rate (AMR)およびQualcomm Code Excited Linear Predictive (QCELP)オーディオコーデック、MPEG-4およびH.263ビデオコーデック、3G Timed Text、ネイティブ.3gpおよび.3g2ファイルフォーマットのサポートが含まれます。さらに、モバイルオペレータやコンテンツプロバイダがそれぞれの既存のウェブインフラストラクチャの中でリアルタイムストリーミングが行える、ムービーフラグメントもサポートしました。
「MPEGビデオとAACオーディオをサポートするQuickTime 6は、これまでに1億7,500万件以上がダウンロードされ、さらにその数は増え続けているほど、QuickTimeの中でも最も人気の高いバージョンです。新しいQuickTime 6.5ではさらに、3GPPと3GPP2のモバイルネットワークのサポートを強化し、最先端のオーディオおよびビデオコンテンツを、最新のワイヤレスサービスに提供します。」と、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長、フィリップ・シラーは述べています。
また、KDDI執行役員 ソリューション事業本部コンテンツ本部長兼コンテンツ企画部長の高橋誠氏は、次のように述べています。
「650万人(ムービーケータイ稼動台数)を超えるauのお客様は、QuickTime 6.5のみを使用して、これまでのAMCフォーマットと3GPP2標準フォーマット双方のEZムービーコンテンツを、デスクトップ上で作成ならびに再生することができるようになります。また同時に、弊社の第3世代携帯電話CDMA 1x WINとCDMA 1x ビデオストリーミングならびにビデオダウンロード・サービス向けのプロフェッショナルコンテンツ制作ツールとしても、QuickTime 6.5を推奨いたします。」
QuickTime 6.5はこのほかにも、クロスプラットフォームのUnicodeテキストのサポート、さらにDVの再生機能の強化、そして「iMovie®(アイムービー)」、「iDVD™(アイディーヴィーディー)」および「Final Cut Pro®(ファイナルカットプロ)」のパフォーマンス向上といった特長を備えています。QuickTime 6.5は本日より、Mac®およびWindowsのユーザを対象に、
102.p.syniva.es/quicktime**から無償でダウンロード提供されます。
QuickTimeは、高品質のオーディオおよびビデオを開発、制作し、IP、無線およびブロードバンドネットワーク上で配信するための、業界をリードする標準技術をベースとしたアップルのソフトウェアです。世界中のコンテンツクリエイターが選ぶプラットフォームであるQuickTimeは、数多くのユニークなソフトウェアタイトルやエンハンスト音楽CDを通じて、素晴らしいメディアエクスペリエンスを提供しています。QuickTimeは、国際標準化機構(ISO)によりMPEG-4のベースファイルフォーマットとして選ばれ、3GPPおよび3GPP2標準の核となっています。
* KDDI、KDDIロゴ、EZムービーはKDDI株式会社の商標または登録商標です。
** 日本語版QuickTime 6.5は、
www.apple.co.jp/quicktime/download/から無償でダウンロード提供されます。