プレスリリース 2003 年 1 月 8 日

アップル、802.11gワイヤレスネットワーキング対応のAirMac Extremeを発表

5倍のデータ転送速度、ワイヤレスブリッジとUSBプリンター共有が可能に

2003年1月8日、アップルは本日、次世代のWi-Fiワイヤレスネットワークテクノロジー、「AirMac® Extreme(エアマックエクストリーム)」を発表しました。AirMac Extremeは、新しい超高速ワイヤレス通信規格802.11gに対応し、現在の802.11b準拠の製品と比較した場合、最大54 Mbpsとデータ転送速度は約5倍になります。同時に、世界中で広く使用されている802.11b Wi-Fiデバイスにも完全に対応しています。AirMacExtremeをご利用いただくと最大50ユーザ、最大速度54 Mbpsでのデータ転送、複数のベースステーションをワイヤレスで接続しワイヤレス有効範囲を拡張するワイヤレスブリッジ、複数のユーザがベースステーションに直接接続されたUSBプリンターをワイヤレスで共有できるようになるワイヤレスプリンタ共有が可能になります。*1。AirMac Extremeベースステーションは、22,800円(メーカー希望小売価格、税別)より販売されます。
「アップルは、1999年にコンピュータ企業として初めてワイヤレス通信規格802.11b準拠の製品AirMacを販売し、Wi-Fi ワイヤレス革命全体に先鞭をつけました。今また、ワイヤレス通信規格802.11gに準拠した次世代のAirMac Extremeの発表によって、再び同じような潮流をつくることになると考えています。AirMac Extremeは54Mbpsと高速でデータ転送を行うと同時に、世界中で使用されている802.11b Wi-Fi 対応のデバイスやホットスポットとも完全な互換性を持っています。」とアップルのCEO(最高経営責任者)、スティーブジョブズは述べています。
AirMac Extremeは、新しいワイヤレス通信規格802.11gに対応し、現在のWi-Fiテクノロジーの5倍の速度である最大54Mbpsでデータ転送を行います。AirMac Extremeは、公共のホットスポットやWi-Fi認定を受けた802.11b対応のWindowsソリューションなどの802.11b対応の既存の機器にも対応しています。また、AirMac Extremeは、Cisco社のLEAPセキュリティにも対応しています。AirMac Extremeは、典型的なベースステーションよりはるかに多いベースステーションあたり50ユーザが接続可能です。
AirMac Extremeは、家庭、学校および企業のネットワークへのニーズに応えて、柔軟性とパワーを提供します。高速化に加えて、AirMac Extremeは2モデルとも低コストでUSBプリンターのワイヤレス共有ができるUSBポートを1基、高速LANとDSLやケーブルモデムを接続する10/100BASE-T Ethernetなどの機能を備えています。教育施設や企業では、ベースステーションに最高のロケーションを与えるプレースメントユーティリティ、管理者がワイヤレスネットワーク範囲を調整して特定のエリアに適合させることができるパワーコントロールなどAirMac Extremeの新機能を活用していただけます。また、オプションでネットワーク範囲を拡張できる無指向性アンテナも用意される予定です。
新しいワイヤレスブリッジ機能を使用すると、LAN上のAirMac Extremeベースステーション1台に対してさらに4台のAirMac Extremeベースステーションへワイヤレスでブリッジすることが可能になるので、ユーザは地下や建物内に新しくケーブルを架設することなく、ネットワークの範囲を簡単に、経済的に拡大することができるようになります。
通信規格802.11gとMac OS X(マックオーエステン)v10.2 でサポートされる機能を使用することによって、ワイヤレスの使い方はかつてないほど簡単になりました。アップルの「Rendezvous™(ランデブー)」テクノロジーを搭載したAirMac Extreme によって、ネットワーク上で結ばれた複数のMacの間でiChatができるようになります。また、複雑な設定をすることなく、ネットワーク上にあるプリンターなどのRendezvous対応のデバイスを自動的に検出し、ネットワークに加えることができるようになります。AirMac Extremeには、ファイヤーウオールや128ビット暗号化といった最新のセキュリティ機能も搭載されています。より小型化され高速化された新しいAirMac Extremeカードは、本日発表された新しいPowerBook® G4の各機種用の内蔵カードスロットとして、特別に設計されたものです。
価格と販売について
新しいAirMac Extremeソリューションを構成する、AirMac Extremeカードは11,800円(メーカー希望小売価格、税別)、Airmac Extreme ベースステーションは22,800円(メーカー希望小売価格、税別)で、アップルのオンラインストア、Apple Store®(アップルストア、http://store.apple.com/jp)およびアップル製品取扱販売店を通じて1月末より販売される予定です。また、内蔵56KV.90モデムと拡張用アンテナポートを備えたAirMac Extreme ベースステーションは、28,800円(メーカー希望小売価格、税別)で2月に販売開始の予定です。
またアップルは教育市場向けオンラインストア、「Apple Store for Education(アップルストア・フォー・エデュケーション)」においてMacintoshを販売しており、対象となる教育機関に在籍する学生および教職員の方は、Apple Store for EducationのWebサイト(http://store.apple.com/jp)、または電話注文(電話番号:0120-APPLE-2(0120-27753-2))により、ご購入いただくことが可能です。
*1 IEEE 802.11gのドラフト仕様に準拠しています。データ転送速度が11Mbpsを超える場合は、AirMac Extremeベースステーション、AirMac Extremeカード、およびAirMac Extreme対応のコンピュータが必要です。最大速度54Mbpsを達成するにはすべてのユーザがAirMac Extremeカードを使用する必要があります。USBのワイヤレスプリンティングにはMac OS X v10.2.3以降および互換性のあるプリンタが必要です。
 
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