2002年2月12日、ロサンゼルス、QuickTime Live−アップル、エリクソン、サン・マイクロシステムズは本日、ネットワーク事業者が標準化されたマルチメディアコンテンツを携帯電話やPDAを含む様々なワイヤレスデバイスへの配信を可能にする協力関係を発表しました。コンテンツ制作におけるアップルのリーダーシップと、コンテンツ配信におけるサンの専門技術に加え、エリクソンのワイヤレスインフラ分野での経験を利用した「Ericsson Content Delivery Solution(エリクソンコンテンツデリバリーソリューション)」は、ストリーミングメディア市場を広げ、コンテンツプロバイダーに新しい配信チャンネルを開拓します。
この標準規格をベースとするソリューションは、アップルのコンテンツ作成とエンコーディングのためのQuickTime®と、サンの信頼性が高くスケーラブルなコンテンツ配信ソフトウェアおよびシステムと、エリクソンのモバイル事業者に完全なインフラストラクチャーおよびサービスソリューションを提供するエンド・トゥー・エンドのプラットフォームです。
「Ericsson Content Delivery Solutionは、ムービークリップやオンデマンドのニュース速報のような高品質マルチメディアサービスをユーザに提供することで各事業者に新しい収益の可能性を拓きます。アップルとサンの協力により、マルチメディアコンテンツの提供が確実なものとなり、メディア業界と通信業界の連係がとれるようになりました。」と、エリクソンのMarketing and Strategic Business Development担当上級副社長、トービョン・ニルソン (Torbjorn Nilsson)氏は述べています。
アップル、エリクソン、サンの3社は、新しい市場に革命的な技術をもたらし、未来のモバイルデータサービスを提供するために、オープンスタンダードが果たす役割は非常に大きいと考えています。3社はそれぞれ、オープンスタンダードの開発と利用において業界のリーダーです。エリクソンは3GPPの創設メンバーであり、アップルとサンはインターネット・ストリーミング・メディア・アライアンス(ISMA)の創設メンバーです。3GPPとISMAは共に、インタオペラブルな標準規格をベースとするテクノロジーと製品を市場に提供することに力を入れている団体です。さらに、QuickTimeは国際標準化機構(ISO)によりMPEG-4のファイルフォーマットに選ばれました。
「エリクソンおよびサンとの協力は、オープンスタンダードの利用が消費者にどれほどパワフルなテクノロジーを提供し、新しいビジネス市場を開拓できるかを示す最もよい例です。エリクソンがContent Delivery SolutionにQuickTimeを選んだことを非常に嬉しく思っています。QuickTimeはコンテンツ開発者に幅広く使われており、Macはクリエイティブコミュニティに選ばれたプラットフォームです。」と、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長、フィリップ・シラーは述べています。
「急速に広がるコンテンツ配信市場は、サンのビジネスの中心である高負荷な処理に耐えられ、かつスケーラブルなオープンシステムを必要としています。アップルおよびエリクソンと協力し、ワイヤレスのライフスタイルを実現する豊富なメディアサービスを提供できることを嬉しく思います。」と、サンのWireless and Content Delivery Networks Group担当副社長、アン・ウェッターステン(Ann Wettersten)氏は述べています。
エリクソンについて
エリクソンは、モバイル・インターネットおよびブロードバンド・インターネット・コミュニケーションの将来を最先端技術で築くリーディング・カンパニーです。世界140ヶ国以上で画期的なソリューションを提供し、世界でも有力な通信企業を支えています。エリクソン社に関する情報は(
http://www.ericsson.com)でご覧になることができます。
サン・マイクロシステムズについて
1982年に創立された米国サン・マイクロシステムズ社は、"The Network Is The Computer"という独自のビジョンを掲げ、インターネットの世界を活性化するとともに世界中の企業のビジネスのネットワーク化を支えるハードウェア、ソフトウェア、サービスの提供を通じて業界をリードしています。サンは170カ国以上の国々およびワールドワイド・ウェブ(
http://www.sun.com)上で事業を展開しています。