2001年4月23日、ラスベガス、NAB(The National Association of Broadcasters)−アップルは本日、高品質のオーディオおよびビデオの制作、再生、インターネット上のストリーミング配信で業界をリードするソフトウェア、「QuickTime 5(クイックタイムファイブ)」と、標準技術をベースにしたオープンソースストリーミングサーバの新バージョン、「QuickTime Streaming Server 3(クイックタイムストリーミングサーバスリー)」を発表しました。また、アップルでは、米国ネバダ州ラスベガスで開催されているNABにおいて、業界標準のMPEG-2とMPEG-4のエンコーディングおよびデコーディングをサポートする次期QuickTimeのプレビューバージョンのデモンストレーションを行っています。
「QuickTimeはこれまで長い間、インターネット上でコンテンツの取り込み、エンコーディング、配信のためのデジタルメディア標準として確立されてきました」と、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当副社長、フィリップ・シラーは語っています。「QuickTime 5は、マルチメディアコンテンツを制作する人、見る人などのあらゆる人達に、これまでにない新しい機能を提供します。」
QuickTime 5には、新しいオーディオコントロールを備え洗練されたユーザインターフェイス、「Hot Pics(ホットピックス)」ガイドやQuickTime TV (クィックタイムティーヴィー、QTV)チャンネルディスプレイ、スピードと高品質化を強化した新しいDVコーデック、コンテンツクリエーターがQuickTimeコンテンツの配信のために自分だけのインターフェイスを作ることが可能な機能、そしてアップル独自の機能を加えるだけではなく、他社製品のプラグインもすぐに使うことを可能にするコンポーネントダウンローダーといった数多くの機能が含まれます。QuickTime 5はまた、MPEG-1、Flash 4そしてQuickTimeの新しいCubic VR(キュービックヴィアール)テクノロジーを完全にサポートしています。
QuickTime Streaming Server 3には、インターネット上でストリーミングが途切れるのを防ぐための数々の特許機能を集約したSkip Protection(スキッププロテクション)をはじめ、サーバの設定をローカルでもリモートでも行うことができる、新しく、使いやすいウェブ用インターフェイスが含まれています。ユーザはPower Mac G4(パワーマックジーフォー)上のMac OS X Server(マックオーエステンサーバ)とQuickTime Streaming Server 3を組み合わせることにより、1度に3,000以上のストリームの同時配信をサポートするストリーミングデジタルビデオチャンネルを開始することができます。QuickTime Streaming Server 3のオープンソース版、Darwin Streaming Server(ダーウィンストリーミングサーバ)は、FreeBSD、Linux、Solaris、Windows NTおよびWindows 2000に対応しています。
世界中ですでに1億5,000万本が配布されているQuickTime 4(クイックタイムフォー)は、急速に世界をリードするクロスプラットフォームマルチメディアテクノロジーになりつつあり、今日、唯一のオープンソース、業界標準をベースとしたストリーミングソリューションです。Internet Media Alliance (インターネットストリーミングメディアアライアンス、ISMA)の創設メンバーであるアップルは、インタオペラビリティ(相互運用性)を通じて最適なユーザエクスペリエンスを提供するため、業界標準に準拠した製品やテクノロジーの開発に力を注いでいます。QuickTimeは国際標準化機構(ISO)によってMPEG-4の基本となるファイルフォーマットとして選ばれ、アップルはインタオペラビリティに優れたMPEG-4製品およびテクノロジーを市場に提供するためISMAのメンバーと協力しています。