2000年5月15日、カリフォルニア州サンノゼ、WWDC(ワールドワイドデベロッパカンファレンス)—アップルは本日、Mac OS X Developer Preview 4(マックオーエステン・デベロッパ・プレビュー4)を、WWDCに参加する約4000のデベロッパに向けてリリースしました。このアップルの次世代オペレーティングシステムのプレビュー版には、最終のAPI仕様がすべて含まれています。これによって、デベロッパはアプリケーションをMac OS Xの新機能を最大限に活かしたアップグレード版として完成させることが可能となります。また、Mac OS X Developer Preview 4は、Mac OS Xに最適化された、マイクロソフト社のInternet Explorer 5がバンドルされ、さらにJava 2 プラットフォームをサポートしています。
「このプレビューリリースで、Mac OS X向けに革新的なアプリケーションを開発するために必要なすべてが揃いました」とアップルのCEO(最高経営責任者)、スティーブ・ジョブスは語っています。「我々は、Macプラットフォームの未来であるMac OS Xに対し、世界最高クラスの数多くのデベロッパがサポートを表明していることを大変喜ばしく思います。」
Mac OS Xは、HotSpot対応のクライアント仮想マシンを備えたJava 2プラットフォームのStandard Edition(J2SE)をサポートします。次世代のMacintoshオペレーティングシステムであるMac OS Xは、量産されるパーソナルコンピュータのオペレーティングシステムとして、箱から出してすぐにJava 2を使える環境を統合した唯一の製品となります。また、Mac OS Xで動作するJavaアプリケーションでは、パーソナルコンピュータのユーザインターフェイスにおける大いなる進歩である「Aqua(アクア)」の機能を活用することができます。
今年の1月初旬以来、Mac OS X向け製品を発売することを表明しているデベロッパの数は、すでに200社を超えています。これらデベロッパには、アドビ、エイリアス・ウェーブフロント、アビッド、キヤノン、ダンツ、デジデザイン、ディズニー・インタラクティブ、アースリンク、エプソン、ファイルメーカー、ヒューレット・パッカード、 IBM、マクロメディア、マイクロソフト、パーム、サン・マイクロシステムズなどがあります。エイリアス・ウェーブフロントは本日、Mac OS Xにあわせて、同社の3DCGアプリケーション、「Maya」が初めてMacに対応することを発表しました。またアドビは、Mac OS Xで動作するデスクトップパブリッシング用アプリケーション、「InDesign」のデモンストレーションを行いました。
リリース時期およびシステム条件Mac OS Xのパブリックベータ版は今夏のリリースを予定しており、お客様にアップルの次世代オペレーティングシステムを直接ご体験いただけます。Mac OS Xの製品版となるバージョン1.0のリリースは、2001年の1月を予定しています。Mac OS Xは、PowerPC G3およびG4プロセッサを搭載するすべてのMacintoshで動作し、メモリは64MB以上が必要です。
本資料は、米国で発表された報道資料の抄訳です。原文は以下でお読みいただけます。