2000年2月16日—アップルは本日、MACWORLD Expo/Tokyo 2000(マックワールドエキスポ)の基調講演において、新しいiBook(アイブック)、PowerBook(パワーブック)およびPower Mac G4(パワーマックジーフォー)を発表しました。また、次期オペレーティングシステム、Mac OS X(マックオーエステン)に最高品質の日本語フォントを搭載することを発表しました。
コンシューマポータブル市場で成功を収めたiBook*1に、新たにiBook Special Edition(アイブックスペシャルエディション)が加わりました。iBookの新しい3モデルは、これまでのモデルの2倍の、64MBのメモリ、 6GBのハードディスクドライブを搭載しています。iBook Special Editionは、より高速な366 MHzのPowerPC G3(パワーピーシージースリー)プロセッサを搭載し、iMac DV Special Edition(アイマックディーヴィースペシャルエディション)と同様の、洗練されたグラファイトカラーのボディで提供されます。
アップルのクリエイティブ・プロフェッショナル向けのポータブルとして驚くべき成功を収めてきたPowerBookは、世界で最も高速なポータブル*2です。最高500 MHz のPowerPC G3プロセッサを搭載し、最長10時間使用可能なバッテリ*3、そして標準搭載のFireWire(ファイヤワイア)ポート(×2)にDVビデオカメラや外部ハードディスクドライブを接続することにより、プロフェッショナル品質のデジタルビデオを簡単に転送することができます。また、Final Cut Pro 1.2(ファイナルカットプロ)との組み合わせにより、新しいPowerBookはプロフェッショナル品質のモバイルビデオ編集システムになります。
また、アップルは業界をリードするPower Mac G4ラインアップを強化し、パフォーマンスを更に高速な400 MHz、450 MHz、そして500 MHzに向上させました。驚異的なパフォーマンスを実現するVelocity Engine(ベロシティエンジン)を搭載したPowerPC G4プロセッサにより、Power Mac G4では、800 MHzのPentium IIIを搭載したPCと比較して、50%以上高速*4です。
これらの新しいハードウェア製品はすべて、アップルの革新的なワイヤレスネットワークソリューション、AirMac(エアマック)に対応しています。 AirMacは最高11Mbpsの転送速度で完全にワイヤレスなネットワーク接続が可能です。AirMacソリューションはiBook、 PowerBookそしてPower Mac G4の対応スロットに装着可能なAirMacカードと、56Kモデム、10 BASE-T Ethernetポートを内蔵し、電話回線、ケーブルモデム、DSLモデムそしてLANに接続可能なAirMacベースステーションで構成されています。
これらの新しいiBook、PowerBookそしてPower Mac G4は、2月18日(金)よりアップルのオンラインストア「The Apple Store(アップルストア)」および全国の正規販売代理店を通じて、販売を開始します。
また、これらの新たなハードウェア製品の発表に加えて、アップルは本日、日本語フォント開発のリーダーである大日本スクリーン製造株式会社との提携により、最高品質の日本語フォントをパーソナルコンピュータとしては最大の文字数で提供することを発表しました。Mac OS Xが標準で搭載するフォントは、文字数を最大17,000文字に拡張した6書体で、パブリッシングプロフェッショナルからパソコンを初めて使う方まで、全てのMac OS Xユーザが、出版や商業印刷に使用できる高品質な文書を手軽に作成することができます。
次期オペレーティングシステム、Mac OS Xは全く新しいMacintoshオペレーティングシステムで、「Aqua(アクア)」と呼ばれる全く新しいユーザインターフェイスを始め、隅々まで最先端の技術を駆使しています。Mac OS Xはコンシューマユーザにはさらに使いやすく親しみやすいコンピューティング環境を、プロフェッショナルユーザには更なる機能の拡張を提供しています。
*1 米国PC DataのPortable Hardware Tracking Service(1999年10 月〜12月)による
*2 バッテリとACアダプターで接続した状態で、Adobe Photoshop 5.5の16のアクションを実施した結果
*3 最大10時間のバッテリライフはデュアル・バッテリ使用時
*4 インテル社が800 MHz Pentium IIIマイクロプロセッサのパフォーマンスを示すために用いたテストの1部に基づく