アップルコンピュータ社(本社:カルフォルニア州クパティーノ)は、2000年1月5日、Macworld Expo/San Franciscoでの基調講演において、次世代のMacintosh向けオペレーティングシステムである「Mac OS X(マックオーエステン)」を発表し、パーソナルコンピュータ向けオペレーティングシステムにおけるリーダーシップを再び明確にしました。また、非常に先進的なインターネット戦略についても明らかにし、新しいカテゴリーのインターネットサービスである「iTools(アイツール)」、および全く新しいデザインのApple.com(アップルドットコム)のWebサイトを、「iReview(アイレビュー)」と「iCards(アイカード)」と共に発表しました。アップルはまた、アメリカ国内のMacユーザに最良のISP(Internet Service Provider)サービスを提供する目的で、EarthLink社との複数年に及ぶパートナーシップを発表しました。
Mac OS Xは「Aqua(アクア)」と呼ばれる完全に新しいユーザインターフェイスを含む最先端の技術を隅々まで駆使した、全く新しいMacintosh向けオペレーティングシステムです。Mac OS Xは、コンシューマ向けにはコンピューティングを今まで以上に簡単なものにすると同時に、プロフェッショナルユーザ向けの機能の拡張を図っています。アドビシステムズ社やマイクロソフト社を含む100社以上のデベロッパが、Mac OS Xのサポートを表明しています。Mac OS Xは今夏に発売される予定です。
iToolsはアップルのインターネット戦略における中核であり、革新的な新しいカテゴリーのサービスを提供します。iToolsは、インターネットの両端におけるアップルの技術─クライアント側のMac OS 9とサーバ側のサービスソフトウェア(iTools)が稼動しているアップルのインターネットサーバ─を最大限に享受することができます。アップルは、本日最初の4つのiToolsを発表しました。
- KidSafe(キッドセイフ):インターネット上の有害なコンテンツから子供を守るブレイクスルーとなる
サービス - Mac.com(マック ドット コム):アップルによる電子メールサービス、ユーザに専用アドレスを提供
- iDisk(アイディスク):インターネット経由でファイルを保存、転送、共有する全く新しい方法
- HomePage(ホームページ):自分のホームページを10分以内で作ることのできる最も簡単な方法
Apple.comのWebサイトは現在毎週900万人以上のアクセスがありますが、全く新しいデザインに変更すると同時にiReviewとiCards の提供も開始します。iReviewはインターネットにおける最良のWebサイトガイドで、Apple によるレビューと評価がなされます。iCardsはアップルの電子グリーティングカードのサイトで、通常の電子メールで送付したり見たりすることができる、ほかにはない素晴らしいグリーティングカードを提供します。
アップルとアースリンク社は、アメリカ国内のMacユーザに最良のISPサービスを提供する目的で、複数年にわたるパートナーシップを発表しました。アースリンク社は、アメリカ国内で販売されるすべてのMacintoshに含まれるインターネット設定ソフトウェアにおいて、唯一のISPとなります。アップルは、アースリンク社の提供するISP サービスと契約した新規のMac購入者から利益を得ることになります。加えて、アップルはアースリンク社に2億ドルの投資を行い、アースリンク社の経営陣に加わります。
本日の基調講演中、アップルのiCEO(最高経営責任者)であるスティーブ・ジョブズは先日発表されたiBookやiMacの新ラインアップ、また革新的なiMovieを搭載するiMac DV、年間の売り上げが10億ドルを超える「The Apple Store(アップルストア)」の継続的な成功について触れました。
本資料は、米国で発表された報道資料の抄訳です。原文は以下でお読みいただけます。