iOSおよびwatchOSデバイス上のセンサーまたはそれらのデバイスにペアリングされているセンサーとのエンゲージメント、およびデバイスおよびソフトウェアとのやり取りに関する特定の情報を研究調査と共有することを選択できます。この“センサーと使用状況のデータ”には、これらのアプリがほかの目的では使用できない情報ソースが含まれている場合があります。

“センサーと使用状況のデータ”は、情報の共有を承認したあとにのみ調査と共有されます。この情報は、登録することを選択した研究調査でのみ利用できます。Appleは、研究調査アプリと調査が“センサーと使用状況のデータ”へのアクセスを要求する前に、次のような特定の要件を満たしていることを要求します:

• 研究調査アプリは主に、健康とウェルネス研究を行うために設計されている必要があります。
• 研究調査アプリデベロッパは、データ収集またはアクセス対象の研究調査に対して承認するデータ収集、使用、共有（“センサーと使用状況のデータ”のみを使用する場合を含めます）に関する一定の制限に同意する必要があります。
• 各調査は、研究倫理委員会によって審査される必要があります。

データの種類

センサーデータは、光センサー、加速度計、ジャイロスコープなどのiOSおよびwatchOSセンサー、または研究調査の一環として使用する可能性があるその他のデバイスから取得されます。これには、iOS、watchOS、またはペアリングされているその他のセンサーから取得される指標や予測が含まれる場合があります。例えば、顔の位置と表情（眉を上げたり口をギュッと結んだりしたなど）や声の特徴（音量、テノール、ピッチ、ケイデンスなど）を高精度に測定します。これらの情報には、オーディオのRAWデータまたは写真は含まれません。

使用状況データは、iOSとwatchOSのデバイスとソフトウェアをどのように使用して操作するかに関する情報です。例えば、キーボードの使用状況、送信するメッセージの数、送受信する通話の数、使用するアプリのカテゴリ、アクセスするWebサイトのカテゴリ、特定のセンサーや操作のイベントがいつ記録されたか、Apple Watchをいつ装着したかなどの情報が含まれます。調査担当者は、調査のために、データのカテゴリ内の一般的な識別子に基づいて、“センサーと使用状況のデータ”のさまざまなカテゴリを関連付ける場合があります。

特定の“センサーと使用状況のデータ”の場合、研究調査アプリで利用できる情報は、ほかのアプリで利用できるデータよりも詳細度と解像度が高い場合があります。研究調査アプリでは、収集されたデータを研究調査に書き出すためにバックグラウンドで処理を実行できる場合があります。

データの共有と保存

“センサーと使用状況のデータ”は、モーション、読み上げ、歩数計、メッセージなどのカテゴリにグループ化されており、参加する各研究調査と共有するカテゴリを制御できます。登録時に、“センサーと使用状況のデータ”へのアクセスを要求する研究調査アプリから、データを共有したいかどうかをカテゴリごとに確認されます。“センサーと使用状況のデータ”を共有しているアプリと調査、および共有しているデータのカテゴリは、“設定”＞“プライバシーとセキュリティ”＞“‘リサーチ’のセンサーと使用状況のデータ”に移動することで、いつでも見ることができます。

“センサーと使用状況のデータ”は、あなたの同意を得て、研究調査の一環としてwatchOSまたはiOSデバイスで収集されます。データは、承認された調査とデータが共有される前の約1日間（一部のデータについては最大7日間）、iOSデバイスに保存されます。この期間中は、データを削除することができ、どの調査とも共有されません。この“センサーと使用状況のデータ”は、合計で7日間、iOSデバイスに残ります。7日後、自動的かつ完全にiOSデバイスから削除され、あとで承認する調査と共有されることはありません。

“設定”＞“プライバシーとセキュリティ”＞“‘リサーチ’のセンサーと使用状況のデータ”に移動することで、いつでも“センサーと使用状況のデータ”の共有を停止できます。“センサーと使用状況のデータ”の研究調査との共有を停止することを選択した場合、それ以降のデータは調査と共有されません。ただし、その調査からは以前に共有したデータに引き続きアクセスできます。すでに共有されている“センサーと使用状況のデータ”を削除または共有解除することはできません。研究調査とのデータの共有を停止するか、研究調査アプリを削除しても、調査からは離脱されない場合があります。調査から離脱したい場合は、その調査の同意書に記載されている指示に従ってください。

公開日：2023 年 9 月 18 日